いっきの釣りblog

海無県の埼玉で荒川シーバスを追いかける、釣れない釣り師のブログ

シーバスをキャッチ&リリースする理由、それは食べても美味しくないから。【コメントに対する追記あり】

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シーバスフィッシングにおいてはキャッチ&リリースする人も多く、釣った魚を食べる人でも全て持ち帰ることはないと思います。

このブログでも原則として、シーバスに関してはキャッチ&リリースをしています。

で、その理由と言うのが「シーバスは食べても美味しくない」というもの。

それ以外にも、釣った魚をリリースするのには理由があって、今回はその辺のことを書きたいと思います。

(H29.12.9更新)

はじめに

シーバス釣りをしている人には、シーバスを料理して「とても美味しかった!」とツイッターやブログに掲載している人もいます。

それはそれで否定しませんが、個人的にはシーバスは美味しくないと思います。

理由はシーバスは臭いということ。

「いやいや、海の魚は臭くないよ!」

そういう人も居ますが、本当でしょうか。

 

シーバスは臭い魚

実を言うと、海の魚は臭い。

一般的には川魚の方が臭いと思われているが、それは魚自体の臭みではなく水の臭みであることが多い。

実際に、多くの人が大好きなウナギだって川魚であるし、香りが素晴らしい鮎もしかり。

しかし、清流に生息している川魚は臭みもなく、美味しい魚といえるのです。

逆に、海の魚は臭くないと思われているが、決して全ての魚が臭くないわけではありません。

海の魚に関して言えば、「漁」という面から魚は商品なのです。

ですから「臭くて食べれない。」というわけにはいきません。

日本の海水魚に対する処理方法は世界でも最高レベルのものですし、そうやって美味しく処理された魚を、漁師さんが日々努力して届けてくれている産物なんです。

そういった面を考えず、単純に海の魚の方が臭くなくて美味しいと思う方が間違い。

特にシーバスに関して言えば、どちらかと言えば臭い方に分類されるでしょう。

 

シーバスが不味い理由

シーバスが不味いといっても、水の綺麗な場所で釣れたヒラスズキなどは美味しいかもしれません。

しかし、一般的にシーバスと言えば河口付近で釣れるマルスズキでしょう。

このシーバスは河口付近、すなわち水の汚い汽水域をウロウロしている魚で、ヌメリ・臭みが強い魚です。

実際に、調理師免許を持っている友人に「油臭くて食べれない。」と言わしめるほど。

そもそも、シーバスは淡白な白身魚ですから、刺身にしてもそれほど特徴もない味だし、ムニエル等のソースで食べる調理法向きです。

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決して、シーバスそのものの味が美味しいわけではありません。

にもかかわらず、東京は荒川河口で獲られたシーバスが、千葉県や神奈川県の漁港で水揚げされることで、「千葉県産」「神奈川県産」という名の元に販売されています。

ちょっと美味しそうな感じですよね。

油だってそれほど多くはありません。

マグロやサバなど、油が乗って美味しい魚はありますが、白身魚については日本人が好きだと言えるほど、油の乗りはありません。

たぶん、シーバス・タイ・ヒラメを並べて、それぞれを言い当てる人はほとんど居ないでしょう。

その程度なんですよね。

まぁ、そんな理由でシーバスは不味いと考えています。

 

釣ったシーバスを持ち帰るのが面倒

今まではシーバスが美味しくないという点をまとめてみましたが、キャッチ&リリースをする上で重要なポイントが別にあります。

それはシーバスを持ち帰るのが面倒くさいということ。

魚を持ち帰って食べるためには、出来るだけ早く締めておく必要があります。

船釣りなどで、アジやサバなどを釣るのであれば、氷が入ったクーラーに放り込めば急速冷蔵でそのまま生き締めになりますが、シーバスはそうもいきません。

シーバスって大体、50cm前後であることが多く、クーラーに入りきらないサイズです。

ましてやランカーシーバスなんて釣れたらどうします?

持ち帰るのであれば、その場で釣りは終了。

即締めして帰らなければなりません。

それが目的ならいいでしょうが、シーバス釣りをする人は「釣り」が目的であり、「食材確保」が目的ではないでしょう。

結局、リリースするしかありませんよね。

 

まとめ

今回はシーバスをリリースする理由についてまとめてみました。

まぁ、シーバスが美味しくて仕方がない人は自由にイートしてください。

キャッチ&イートを否定するわけではありませんので。

個人的に食材確保のための釣りをしないだけなので、人のことを否定するつもりはないのです。

ただ、魚を本当に美味しく食べたいのであれば、料理人に任せるの一番だと思うだけです。

以上。

 

【追記】頂いたコメントに対する考え

シーバスが美味しくないという発言に対し、批判的なコメントが多いのでもう少し説明しておこうと思う。

 

私が釣りをするエリアは荒川上流域(秋ヶ瀬取水堰から下流)から荒川河口エリアであり、そのエリアで釣りあげたシーバスが対象であること。

このエリアで釣れたシーバスを「美味しい」と言っている人もいるので、必ずしも不味いわけではないと思うが、やはり「不味い」確率は非常に高い。

個々のシーバスを論じているのではなく、東京湾を中心に生息し、アングラーが釣りあげるシーバスの話をしているわけで、そういう点から言えば「シーバスは不味い」のである。

 

また、白身魚うんぬんという意見もあったが、白身魚という観点で見ても「魚として普通に美味しい」といった程度であり、ずば抜けて白身魚が美味しい訳ではない。

第一、一般人100人に「美味しい魚No.1」のアンケートを取った場合、白身魚の占める割合がどの程度なのかを考える必要があるだろう。

そして、その答えは言わなくても分かると思う。

白身魚その程度の味なのである。

もちろん、コメントをしてくれた方々はシーバスは「物凄く美味い!」と感じてるのだろうから、それを否定はしない。

だって、味なんて個人的な好みでしかないのだから。

すなわち、私が「シーバスは不味い」と言ったところで、それは私の好みの問題であって、他人にとやかく言われる筋合いはない。

私は白身魚をそれほど美味しいとは思っていないだけの話である。

美味しいと思っていない味なので、スズキでもヒラメでもタイでも一緒である。

その区別が出来ないことを、何ら恥じてもいないし、区別できるようになりたいとも思わない。

大きなお世話であるw

 

「ネットで適当な事を言うな!」と言われる人もいるが、ここはブログであり、個人的な好き嫌いを書いたところで何の問題もない場所である。

「不味い」とだけ書くことが不見識な意見だとしたら、「美味しい」とだけ書くことも同じことになる。

そもそも、持っている知識全てを表現する必要も無い。

書いていない内容について、こちらが不勉強で知らないと判断しているのは何を根拠にしているのだろう?

シーバス以外の魚にもヌメリがあることぐらい、昔から知っている。

ここではヌメリの質や量といった、程度の問題を言っているのであり、そのくらいの事すら理解できないのが不思議でならない。

 

そもそも、私は食べるために釣りをしていない。

なので、食べることを前提とした釣り人とは、話が噛み合わないのだ。

コメントをしてくれた方々が、食べることを前提とした釣り人であるならば、そのコメント自体も一方的な意見の押し付けだと思う。

ちなみに、命うんぬんという意見もあるが、そんな事くらい分かって釣りをしている。

第一、リリースする場合と、食べる場合とでは、命に対する点で何ら変わりない。

傷つけた魚を「リリース」するのか「食べる」のかの違いでしかない。

なので、食べることを目的とした釣り人も、最低野郎なのであるw

「ちゃんと食べて供養している。」と言う人も出てくるかもしれないので書いておくが、供養とは死者に対するものであることは分かっていると思う。

どういう事かと言うと、釣った魚を食べて供養する前に、生きている魚を殺すという行為が発生する。

魚が死んでなければ供養にはならないからだ。

そうなると、供養するために「殺す」ことになる。

では、供養さえすれば殺してもいいのか?

分かるよね?

食べることが目的であってもリリースすることが目的であっても、魚を釣り上げる行為は同列に話されるべきであり、その理解もなく非難する人間は勉強不足でしかない。

 

と、頂いたコメントに対する考えをまとめてみた。

この内容に対して、また批判的なコメントが来ると思うが、承認制のため表示はしないでおく。

即、削除なのだw