河川のシーバス釣りは、特に上流に行けば行くほど難しくなります。
はっきり言ってしまえば、デイゲームの場合は時合いが短い。
荒川においては秋ヶ瀬取水堰までのエリアは潮汐の影響を受けるのですが、その潮汐によってシーバスが遡上・下降を繰り返すため、そのタイミングが全てだと言えるからですね。
そのような荒川上流デイシーバスを狙うために必要なこととは?
ルアー選択としてのワーム
今までの荒川上流デイシーバスにおいて一番実績の高いルアーはワームです。
ワームをボトムまで落とし込んでから巻き上げる釣り方が一番成績が高いかな?
出来るだけ水深がある場所で釣りをするので、ジグヘッドも15g程度の重めのものを使用します。
ワームの種類はそれほど気にする必要はなく、ピンテールでもシャッドテールでも問題なく釣れます。
カラーもそれほど考えなくても大丈夫。
デイゲームなのでナチュラル系であれば、それでOKでしょうね。
ワームのスイミングはナイトゲームで有効ですが、荒川のデイゲームではあまり効果的とは言えません。
支流などの小河川であれば、川幅一杯に泳がせることも可能ですからワームのスイミングでもいいのですが、荒川の場合は川幅が広すぎるため効率が悪くなってしまいます。
なので、荒川上流デイシーバスは「ワーム&ボトム」がキーとなりますね。
ハードルアーはダメなのか?
デイゲームにおいてはラパラのCD7など、小さめのミノーも有効となる場合があります。
しかし、水中に障害物等があったり、シーバスがつくポイントがあることが前提となります。
以前、若洲海浜公園の荒川側テトラ帯で釣りをしていた時は、ミノーは有効なルアーでした。
それはテトラ帯に沿ってシーバスが移動することで、狙うことが可能だったわけですが、荒川上流においては岸際に沿ってシーバスが移動するケースは少なく、川底の深い場所を移動した場合には、そこまでルアーが届かないことも。
ですから、ハードルアーを使うのであればバイブレーションや鉄板系を選択した方がいいでしょう。
というか、流心を通るシーバスを狙うのであれば、バイブ&鉄板は必須だとも言えますし、逆にワームよりも簡単かもしれません。
またブレード系ルアーも良さそうですが、個人的に使わないので何とも言えません。
今度、1個くらいは購入してみましょうかね。
水温・水量・溶存酸素量なども
後は「水」に関して。
以前に、荒川は秩父地方に影響を受けるといった内容の記事を書きました。
例えば、水量が少ない時に北区あたりでゲリラ豪雨が発生しても、荒川の水量に変化はみられません。
台風が関東を通過しても、どの辺りで大量の雨が降ったかによって荒川の水量が変わってきます。
このようにシーバスが釣れるであろう河口から秋ヶ瀬取水堰までの区間の水量は、水源近くの降雨量が問題となります。
こうした「水」についての知識を深めることで、シーバスの河川遡上のタイミングが分かるようになります。
まぁ、私はまだまだ。
師匠から勉強している途中です。
何せ、水だけでなく、「気圧」「風」といったファクターも考えないと、荒川上流でのデイシーバスにはたどり着けないのです。
難しいがゆえに競争はない
ここまでデイシーバスが難しいとなると、アングラーの数は激減します。
正直、ライバルはほとんど居ません。
そういった意味では、頑張ればシーバスを独り占めできる環境がそこには存在します。
釣れないけど、楽しい。
そんなシーバス釣りがそこにはあるんですね。
ぜひ、攻略の難しい荒川上流デイシーバス、皆さんもお試しあれ!